鹿島が記録的完封
 世界トップ級のパワーを見せた弾丸WR前田
 この試合で注目を集めたのが、7月に行われた第4回SWCの日本代表として3位決定戦で決勝点のTDパスを捕球し、世界ベストメンバー(オールトーナメントファーストチーム)に選出されたWR前田だ。
  前田は175センチと並のサイズだが、国内のWRで最重量の100キロで、40ヤード4秒7とチームのポジション内では2番目の速さがある。04年の立命館大入学後にフットボールを始め、3年後の07年に川崎市で開催の第3回ワールドカップの日本代表に選出された。08年には鹿島に入団し、09年のジャパンエックスボウルではMVPを受賞、ライスボウルではゲームトップの6回72ヤードの活躍で優勝に貢献した。
  フットボールを始めた当初から今のサイズがあった訳ではない。大学一年時には72キロ、社会人一年目は80キロ。「学生、社会人で試合を経験して、脚が飛び抜けて速いわけではない自分が何か特徴を身につけないと、上にはいけない」と壁を感じた前田。「スピード、サイズ、テクニック、全てにバランスよい選手になることでもっと強くなれる」と思い、鹿島入団後は積極的にOLと共に行動して、同じ量の食事とトレーニングに取り組んだことで、走力を落とさず3年間で20キロの増量に成功した。
  この日は2回84ヤード1TDだったが、パスを受けるとタックルに来た守備を分厚い体躯で弾き飛ばし、3Q2分にはDBに追いつかれることなく74ヤードを走りきってTD、世界クラスの実力を見せつけた。
  試合は、鹿島が攻撃1プレー目でRB丸田の52ヤードTDランで先制すると攻守蹴にわたり圧倒。計12TDを記録した。85点差以上、失点0の勝利は14年間のXリーグ史上で初となる。
タックルを弾き飛ばすWR前田(鹿島)

 9月5日(月)、イーストディビジョン第一節、鹿島対富士ゼロックス東が川崎球場で行われ、09年度日本一の鹿島が85対0の完勝で好スタートを切った。