WHO ARE WE?!

セインツのチャンツを忘れない

Football galvanizer
Sadao Goto
(TOUCHDOWN PRO2010年5月発売号より転載)

 第44回スーパーボウルでの、ニューオーリンズ・セインツの優勝は、記憶に残したい。フィールドでの劇的な展開はもちろん、関係者を唸らせる完璧な準備、選手の確実なパフォーマンス(2点トライのRBムーアのハンドリングの気持ちの入りよう、最高!)、サイドラインで見たショーン・ペイトンを初めとするコーチングスタッフの謙虚さも心地よかった。
 チーム全員が、カトリーナ台風からの復興、被災地への献身を勝利への強い動機に挙げたが、言葉だけの繕いではないことが、プレーで伝わった。あらゆる要素が、プレーに凝縮されているのだが、先頭で輝いていたのは、QBドリュー・ブリーズだった。彼の心の奥深くある、情熱の原点はなになのか、いまだ確認できないが、新しいタイプのQBであり、新しいタイプのリーダーである。
 
 試合直前に、サイドラインで選手全員がブリーズを囲んで、士気を盛り上げるシーンは目に耳にやきついているだろう。
 ペップ・トーク、彼の場合はプレゲーム・チャンツ(chants)と呼ばれる、掛け合いによる繰り返し。彼とチームメイトは単調な掛け合いで、心の底から勇気とチームワークを呼び起こし、増幅、同調させてチームを一つにまとまっていく。
 通常のプレゲームのペップ・トークは、入場前、ヘッドコーチがロッカールールで行う。試合への姿勢を説き、チームメイトへの信頼を説き、決してあきらめない強い心をもとうと呼びかける。ヘッドコーチに扮した『タイタンズを忘れない』のベンゼル・ワシントン、『エニー・ギブン・サンデー』のアル・パチーノのスピーチは、実際に近く、今でも米国高校では試合前日に選手全員で映画を見直すことも多い
 ブリーズのチャンツは、選手自身による自己暗示だ。目を見つめあい、心の奥の仲間への信頼を呼び起こす。初めてブリーズのチャンツに接した数年前には、映画『スリーハンドレッド』と共通する呼びかけだとか、その原点が編集部で話題となったが、幾つかのバージョンがある。昨シーズン後半に、ブリーズがチームの勢いを加速したチャンツは、彼の言葉を信じれば、米国海兵隊が出陣する際のものが原点となっている。
 紹介しておこう。
 最初に、ブリーズが選手にチャンツのやり方を説明して始まる。

 Drew−
"When I say, Who are we? you say Saints. When I say, Are we ready? you say Aroo!"

Drew‐"Who are we?!"
Saints‐"Saints!!"
Drew‐"Who are we?!"
Saints‐"Saints!!"
Drew‐"Are we ready?!"
Saints‐"Aroo!!"
Drew‐"Are we ready?!"
Saints‐"Aroo!!"
Drew‐"Who are we?!"
Saints‐"Saints!!"
Drew‐"Who are we?!"
Saints‐"Saints!!"
Drew‐"Are we ready?!"
Saints‐"Aroo!!"
Drew‐"Are we ready?!"
Saints‐"Aroo!!"
Drew‐"This is New Orleans!!!" or "We are New Orleans!!" Depending on whether or not it's a home game.
Drew and the Saints bringing it home-"Aroo!! Aroo!! Aroo!!"

ガールフレンドを仲間にして、こっそり、練習してみないか。

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