必見下さい!Blind Side

(邦題)『しあわせの隠れ場所』2月27日(土)公開

『しあわせの隠れ場所』
マイケル・オアー(左 クイントン・アーロン)とリー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)
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 久しぶりに、安心して、健康なアメリカを楽しめる快作。
 NFL、アメフットに関心があれば、文句なしだろう。昨年、NFLボルチモア・レイブンズに一巡指名で入団したOTマイケル・オアーが、極貧生活から家庭愛に触れ、スポーツマンとして成長する姿を描いた実話の映画化。原題のブラインドサイドは、ご存知のようにアメフ用語で、QBが見ることが出来ないサイドのこと。パスが主流の現在では最も重要とされ、オアーは強く信頼できる攻撃ラインとして、高校、大学とそのポジションを担当した(レイブンズでは、見習い中でROTを担当している)。
 今年のオスカー賞候補。オアーの母親代りとなる主演のサンドラ・ブロックが、とても良く、ゴールデングローブ主演女優賞受賞、オスカーでも主演賞候補に残っている。「チームは家族なのよ、OK? だったらさっさと守りなさい」。オアーを励ますシーンは小気味よい。お父さん役のティム・マッグロウも良い感じだ。
 よき時代の良きアメリカ、憧れていたスポーツシーンを偲ばせる日常を、現代のトップ演技派がさらりと演じた。公開直後は興業収入で全米一となったと聞くと、アメリカもまだまだ健全だと嬉しくなる。ミドルエイジは泣いて喜ぶだろう。
 コーチ役で、有名大学コーチ多数出演。でも試合でブラインドサイドにラン多用したのは、邦題同様に、いただけない(笑)。原作である『ブラインド・サイド』(監修 河口正史、ランダムハウス講談社)も映画にまけずに充実している。2月27日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。(G)

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