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第3回 32チーム楽書(11月版)

(TOUCHDOWN PRO 1月号=11月末発売号から転載)

2005年1月7日
 

 私の希望(仮想、想定、なんどもいい)スーパーボウルが終わってしまった。
  ボルッティモア30−10カウボーイズ、まだ第11週の11月21日(日)の試合だ。
  もちろん、次代のスターチームを模索・推薦するエンジョイ企画といえ、カウボーイズの低調には言い開きが出来ない。
  せめて題名を変えさせて欲しい。(後藤完夫)

 さて追い込みのデセンバーを迎えた。推薦チームだけでは申し訳ないので、地区別に最終予想をしてみよう。
  AFC東地区はペイトリオッツ(9勝1敗、記録は第11週終了時点)、負傷多発を平然と乗り越えるベルチック・コーチ、QBブレイディ、そして組織の意識の高さと実践力に脱帽。移籍加入した問題児RBディロンが気持ちよく走れるチームの雰囲気があるのだろう。意識革命したジェッツ(7−3)は、ペ

  ンニントン負傷欠場を新DCヘンダーソンのプレッシャー守備で乗りきれば、4年間で3度目のプレーオフも実現。地味だが鉄人RBマーティンがいるからこそ。トップ級の守備があるのに、(とくにレッドゾーンでの)反則とアサインメントミス、パスプロに泣くビルズ(4-6)は、動けないQBブレッドソーが追い討ち。ウォンシュテッドを解雇、ジム・ベイツを新コーチに迎えたドルフィンズ(1−9)は、来年へ再建に集中。
 AFC北は、課題だったOLつまりラッシング、セカンダリーつまりパッシング守備の悩みが、魔法の薬を飲んだように解消したスティーラース(9−1)。ペイトリオッツ、イーグルス連破して、急上昇の象徴となった新人QBロスリスバーガーと新DCルボーのアタック守備で、NTハンプトンの負傷欠場を補えれば、スーパーボウルも夢でない。AFC選手権の本拠開催権を目指し、今後も取りこぼし厳禁だ。
  QBボウラーの不安定なパス、反則の多発、そしてTEヒープ負傷で低迷していたレイブンズ(7−3)だが、最近3試合はインターセプトなしとボウラーに超回復の気配あり。第12週の対ペイトリオッツで真価を問う。守備は凄い、しかし、日程は厳しい(ふぅ)。
 ベンガルズ(4−6)は小さな守備ラインが圧倒され、鍵となるポジションで肉体的精神的エラーが続出、RBルディとWRチャドの2人ジョンソンがもう一踏ん張りを(その他ジョンソンも3、4人いる)。
ブラウンズ(3−6)は守備にタレントなし、攻撃はQBガルシア以下に可能性はあり。
 AFC南は、終幕に嵐、大接戦が待つ予感。
 独走の予定だったコルツ(7−3)だが負傷とタレント不足で守備がリーグ31位と大崩れで、リーグ2位の攻撃を巻き込む大乱戦続き。ターンオーバーレシオ(TOR)はプラス12位(1位)。先頭に立ったダンジーHCの意欲は買うが、こ
  れじゃプレーオフ勝ち上がりは厳しいぞ。
 ジャガーズ(6−4)は1試合平均で得点17が失点18を下回る。接戦をものにしてきた証拠だが、QBレフトウィッチ負傷で攻撃力低下、サック不足も課題。後半の楽な日程を活用できれば、番狂わせプレーオフが実現する。
テキサンズ(4−6)は成長を早めた。QBカーもパス評価86・7と13位に向上して攻撃は11位へ、目標は勝ち越しだ。 
タイタンズ(4−6)は核となるQBマクネアが期待はずれ。去年は後半猛チャージしたが、今年は目立った穴が多すぎ、8−8が精一杯か。
 AFC西のサプライズはチャージャーズ(7−3)。平均31得点をあげて4連勝中。原動力はQBブリーズ。開幕前には解雇さえ噂されたが急速な進歩をとげ、パス評価は マニング、カルペッパーに次ぐ驚きの105・6。負傷に悩むRBトムリンソンの回復、コル
  ツ、ブロンコズ戦の勝利でプレーオフに近づく。
  ブロンコス(7−3)は、CBベイリーの加入などで出足快調だったが、QBプラマーが乱れてベンガルズ、ファルコンズ戦と連敗した。RBドラウンズの脚力と安定した守備で地区優勝最短距離だが、反則とターンオーバーの減少がプレーオフでの課題。
攻撃1位、守備29位、チーフス(3−7)は結局去年のままだった。KRホールの記録が下がった分、成績は低迷。ヴァミールHCの意欲が心配だ。
負傷続出とハードな日程で、27位の守備・20位の攻撃、最多(32位)の反則数、マイナス15のTORでモラルダウンのレイダーズ(3−7)。
 NFC東地区では、西海岸攻撃の本場から加入したWRオーエンスが待望のエースWRに落ち着き、QBマクナブは好調、パス評価もブリーズと並ぶ105・6。順調で不安なくみえるイーグルス(9−1)だが、開幕前からの課題は解消してい
  ない。ラン攻撃とラン守備である。21位の攻撃、17位の守備。とくに強いラッシュ攻撃との対戦がない(NFCに少ない)守備は、唯一の強敵スティーラースに完敗した。28日ジャイアンツ(ラン8位)戦は貴重な試練を学ぶ試合。
  ジャイアンツ(5−5)は攻撃不調で3連敗中。第11週には、ウォーナーに変え期待の新人QBイライ・マニングを起用した。攻撃ラインが40サックを許す不振で、QBに動きを求める対応でもあった。RBバーバーのファンブル癖を矯正、一流に押し出したコフリンHCの指導だが、プレーオフに?マークがついた。
 カウボーイズ(3−7)は負傷と失策で自滅のシーズン。パーセルズHCが就任2年目にプレーオフを逸したのは初めて。ジェッツ時代の教え子を大量起用したのが影響したのか。第10週、24歳の新人QBヘンセンを起用、心機一転のきっかけになれば。
  ギブス新(旧)HCの攻撃がなじ
  まないレッドスキンズ(3−7)だが守備は合格ライン。シーズン後半は、来年の布陣、とくにQBブルネルの起用に結論を出す。
  NFC北地区は、昨年同様の激しい2強に争いとなりそう。4連敗から5連勝とパッカーズ(6−4)が追い上げた。豪腕QBファーヴ(パッシング6位)、WRジェヴォン・ウォーカー(レシーブ1位)、RBグリーン(ラッシュ8位)と安定した攻撃が引っ張る。不安定な守備はプレシーズンにみせたブリッツ重視に戻して後半に望むべし、の声が高い。
  ヴァイキングス(6−4)は残念ながら昨年の轍を踏みかねない不安定な展開。
 パス評価113とQBカルペパーの絶好調は続くがWRモス負傷(ハムストリングス)が長期化した。守備は30位。
  ベアーズ(4−6)は新人QBクレンゼルが第8週からスタート、3連勝してロスリスバーガーと並ぶ話題となった。ラヴィー・スミス新
  HCの守備も13位と上昇。勝率5割を狙う。
  ライオンズ(4−6)は下り坂。依然としてアウエー試合には00年以来勝利なし。TORはプラス10でリーグ4位。ミスは少ない。若く、タレント不足だがマリウッチ指導は地味が着実。
  NFC南は不思議な地区だ。毎年シンデレラチームが生まれる。今年は、ファルコンズ(8−1)が抜け出した。プレーオフ出場となれば最近3年で2回目。快足、強肩の天才QBヴィックのワンマンチームだが、そのフルパフォーマンスを引き出す環境が整った。新HCモーラ、OCナップ(前49ナースOC)、DCドナテール(前パッカーズDC)、GMマッケイとエリート揃い。
  セインツ(4−6)は昨年からの進歩なし。負傷多発とはいえ失策が多すぎる。タレント的には南地区随一なのだが。
  グルーデンHCが目指す攻撃主導のチーム作りは依然途上、
  バッカニアーズ(4−6)の主力はリーグ4位の守備にある。しかし、中盤でスタートQBとなったグリーシー(パス評価104・4)との相性は良い。
  着実なラン攻撃と安定した守備で昨年のスーパーボウル進出を果たしたパンサーズ(3−4)だが、柱となるRBスティヴン・デイヴィズなど主力が根こそぎ負傷して、今期に後半は来期にむけての建て直し期間となった。
  NFC西地区も、序盤と様変わり。
先行したシーホークス(6−4)が10月に3連敗。複雑すぎるゲームプラン、QBハセルベックの乱調、RBアレクザンダー(ラッシュ1151ヤード・リーグ1位)の起用ミス、攻守ラインのミス、WRのドロップなどなど、おごりとも見える戦力ダウン。ホルムグレンHCは戦術を単純化、守備をローズDCに一任してムードを一掃した。
  ラムズ(5−5)も波が大きい。すべては29位とあいかわらずの
  守備にある。ビッグプレーを許し、勝ち試合のテンポを崩すこともしばしば。QBバルジャーとWRブルースのコンビは順調だが、ぎりぎりプレーオフには届かないか。
  カージナルス(4−6)はグリーン新HCが底力を発揮、勝ち越しを狙う。QBマカウンが毎週進歩を見せ、負傷からWRボウルディンが負傷から復帰。
  フォティーナイナース(1−9)、カージナルスからあげた1勝だけ。攻撃22位、守備21位の努力には涙が出る。QBラティ(パス19位)には声援を贈ろう。
  プレーオフ出場は、AFCは、東部がペイトリオッツ、北はスティーラース、南はコルツ、西はブロンコズ。ワイルドカードはジェッツ、レイヴンズ、チャージャーズ(あれ?1チーム多い)。
  NFCは東イーグルス、北はパッカーズ、南はファルコンズ、西はシーホークス。ワイルドカードはヴァイキングス、ベアーズ。