PRE・PREVIEW
THE WAY TO THE SUPERBOWL

プレ・プレビュー 第43回スーパーボウル

 

Football galvanizer
Sadao Goto
(TOUCHDOWN PRO2008年12月発売号より転載)

プレプレ・プレーオフへの道 
 ニューヨーク対決だろうとか、いやアリゾナ対ピッツバーグが見たいとか、だったら、ジェッツ対アリゾナの大乱戦ゲームが面白いとか、スーパーボウル予想の珍説奇説が飛びまくる、シーズン終盤になりました。
 正直いって、あと2週残る第15週終了時点(12月15日時点)でのポストシーズン予想は、相当難しい。とくに、主力の負傷が多発する今年はなおさらです。PRO編集部としては、今季の活躍の敬意を払い、2月1日のタンパには、ジャイアンツとテネシーが乗り込むと言い切っているが、どうだろうか。

 PO(プレーオフ)出場争いで大混戦が続くのは、AFC東、南、そしてNFCの東、南、つまりNFLのほぼ半分が炎上中ということ。
 地区別に追ってみる。
 AFC東は、ジェッツ(現在9勝5敗、以後同じ)は1歩及ばず、マイアミが地区優勝だろう。ジェッツは、今年移籍のQBファーブ(39歳)と、3年前にシカゴから来たRBトーマス・ジョーンズ(30歳)この2人の大ベテランの得点力と、マンジーニ・コーチの緻密な戦術で首位に残ったが、最終週のマイアミ戦で突き放される。マイアミ(現在9勝5敗、以後同じ)はカレッジで流行したワイルドキャット体型を導入して序盤の不振を脱した。後半は、パーセルズのクローンと揶揄されるスパラーノが的確に人材を起用、17・5サックのDEポーターを中心とした守備が強く3連勝中。名QBブレイディを開幕戦負傷で失ったニューイングランド(現在9勝5敗、以後同じ)だが、名将ベルチックと好漢マクドナルドOCが未経験のカッセルを育てて、プレーオフ圏内に留まったが、地区優勝にもワイルドカード争いでもAFC内対戦成績で1勝分たりない勘定になる。シーズン最終盤に、QBブレイディ奇跡の復活なんてストーリーがあれば楽しいのだが。
 AFC北は完璧な守備とボールコントロールのピッツバーグ(11勝3敗)が優勝、2位のボルティモア(9勝5敗)は同じく、ほぼ完璧な守備とボールコントロールで最終2週で、ダラスとジャックスに連勝して、ワイルドカードに滑り込みだろう。
 AFC南は、今年のシンデレラ、テネシー(12勝2敗。若手DBが光る積極守備、巨漢NTハインズワース、ジョンソンとホワイトの稲妻&雷RBコンビ、そしてインターセプト1・7%と冷静なベテランQBコリンズ、そしてすこしほころびが出てきたが仲良し攻撃ラインと、爽快な台頭だった。現役コーチ最長14年目を迎えたフィッシャーのプレーオフ対策はもう始まっている、と読んでいる。インディアナポリス(10勝4敗)はコワい存在だ。QBマニング兄が負傷で出遅れたが、天敵といわれるタイタンズに完敗してスイッチが入った。以後7連勝中。マニングも復活、守備もここぞで集中力を発揮して、最終週のテネシー戦で雪辱すれば、ワイルドカード入りするだろう。
 AFC西は、AFC最弱地区となった。期待されたサンディエゴ(6勝8敗)がLBメリマン、RBトムリンソンなど主力選手の負傷・離脱がありバランスが崩壊、QBリバースの奮闘もとどかず、急降下。ターナー・コーチの限界がはっきりした。WRマーシャル、ローヤルがQBカトラーのパスを生かした、攻撃力のデンバー(8勝6敗)が地区優勝だろう。

 NFC東は、今季の主役だった。ジャアンツ(11勝3敗)、ダラス(9勝5敗)、フィラデルフィア(8勝5敗)、ワシントン(7勝7敗)と、第14週時点で負け越しなし。安定した攻守、とくに守備とQBマニング弟の統率力が光ったジャイアンツは早々に地区優勝を決めたが、重量RBジェイコブスの負傷欠場があり、生き残りに必死の地区内ライバルのフィラデルフィア、ダラスに連敗した。ダラスは負傷から復帰したQBロモの奮闘と19サックのLBウエアが頑張る守備力で乱戦を制してきたが、要所での集中力に欠ける。最終2戦は厳しい。代わって台頭しそうなのが、フィラデルフィア。シーズン中に批判も出たQBマクナブも勝負所では安定しているし、脚力も最終兵器になる。ラン良しパス良しのRBウエストブルックが弱点を攻め、DCジョンソン指導の猛烈ブリッツ守備は、あとのない終盤には有効だろう。

 NFC北も混戦だが、終盤4連勝中のミネソタ(9勝5敗)優位にいる。攻撃には、NFLラッシュ第1位のRBエイドリアン・ピーターソン、守備には14・5サックを誇るDEジャレッド・アレンがいて、パス守備1位。残る2戦が難敵なので、1敗で追うシカゴと並ぶ可能性があるが、なんとかNFC内成績で逃げ切るだろう。
 NFC南は、カロライナ(11勝3敗)が3連勝中、後続に2勝の差をつけて抜け出した。WRスティーブ・スミス1人に頼った攻撃に、完璧なコンビといわれるディアンジェロ・ウイリアムズと新人ジョナサン・スチュアートのラッシュが加わり、ベテランQBデロウムの統率で、効率の良い攻守を展開している。DEペッパースがリードする積極守備もある。
 ワイルドカードに滑り込むのは、AFC西の対戦を残したタンパベイ(9勝5敗)か。68歳、今年で最後といわれるDCキフィンのタンパ2守備は今年も絶好調で21奪取を記録してNFL3位。QBガルシアが指揮するウエストコーストも安定している。一方、同率で並ぶアトランタ(9勝5敗)は絶好調の攻撃で躍進した。新人QBライアンが冷静にエースWRホワイト(リーグ2位)に投げ、RBターナーをがんがん走らせたランはリーグ1位、攻撃全体では5位。ただし、16サックでリーグ3位のDEエイブラハムだけが奮闘する守備は物足りない。第16週のミネソタ戦が復活の鍵を握る。NFLパス距離1位のQBブリーズが攻撃を1位に引き上げたニューオーリンズ(7勝7敗)は守備が欠けていた。
 NFC西はアリゾナ(8勝6敗)が優勝を決めたが、8勝できまったようにNFL最弱地区。魅力は、ベテランQBワーナーからボールディン、フイッツジェラルド、ブレストンの3人の好WRに投げまくるリーグ2位のパス攻撃、ブレストンがあと92ヤードを獲得すれば1000ヤードレシーバーが3人となる。

プレプレ タンパへの道
AFC
WCプレーオフ Eボルチモア@Bマイアミ、Dインディアナポリス@Cデンバー
Dプレーオフ  Dコルツ@Aピッツバーグ、Eボルチモア@@テネシー
AFC選手権  Aピッツバーグ@@テネシー
NFC
WCプレーオフ Eフィラデルフィア@Bミネソタ、Dタンパベイ@Cアリゾナ
Dプレーオフ  Dタンパベイ@ANYジャイアンツ、Dフィラデルフィア@@キャロライナ
NFC選手権  Aジャイアンツ@@キャロライナ

第43回スーパーボウル カロライナ27−26テネシー
        

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