The Randy Moss effect
ペイトリオッツ春独走!

ワイルドだったオフシーズンFA&CD戦争

Football galvanizer
Sadao Goto
(TOUCHDOWN PRO2007年6月発売号より転載)

 今期のオフシーズンの選手獲得戦争を評価してみる。


1、オフのベスト16チーム

ペイトリオッツ
 ベルチックのシステムでは、LBアドリアス・トーマスは新しいウィリー・マクギネストになる。そして今年のサードレシーバー、ウエス・ウエルカーは昨年のナンバーワンのリッチー・コールドウェルより優秀だろう。CBとロイ・ジェームズの能力も見のがせない。

49ナース
 サンフランシスコにとっては願ってもないオフシーズンの数ヶ月となった。キャップ・スペースが豊かで、CBネイト・クレメンツをFAで獲得、さらに34守備用に2人のLB、タリー・バンタ=ケインと新人パトリック・ウイリス。さらにSマイケル・ルイス、WRダレル・ジャクソン、アシュリー・レリーを獲得した。

A−
テキサンズ
 QBデビッド・カー、RBドミニク・ウイリアムズ(旧デイビス)のヒューストンでの実績を正しく評価すれば、今オフ、テキサンズが失ったものはゼロ。新QBマット・シュワブは観客に興奮を、RBアーマン・グリーンはチームにベテランの味を、第1巡指名のDTアモビ・オコイエは去年の第1位指名のマリオ・ウイリアムスの横で、守備ラインに衝撃を与えるに違いない。

B+
レイダース

 攻撃スターターは、Cジェイク・グルーブを除いた10人が新メンバーとなることが予想できる。たぶん新人QBジャマーカス・ラッセルがスタートQBだろう。FBグリフィスとGカーライル以外の、期待される選手のほとんどはFAで獲得した。OTウォルター(バッファローへ)が抜けた影響はない。

ブラウンズ
 ブラウンズはドラフト当日の立役者だった。開幕戦でスタートするだろう大物3人、QBブレイディー・クイン、OTジョー・トーマス、CBエリック・ライトを指名した。さらに、RBジャマール・ルイス、Gエリック・スタインバックを獲得、Cハンク・フレイリーとも契約更新した。

バッカニアーズ
 バックはLBを若く(クォールズを放出、ケイト・ジューンを獲得)、DLに経験を加え(ホワイトを放出、ケビン・カーターを獲得)、FAでOTルーク・ペティグー、新人Gアーロン・シアーズを獲得した。

ラムズ
 スターター6人が変更の予定。DEジェームズ・ホール、TEランディ・マクマイケル、LBクリス・ドラフト、新人DTアダム・キャリカーの安定した貢献が欠かせない。


ジェッツ
 Eケンヤン・コールマン、デビッド・ボーエンズは即戦力、RBトーマス・ジョーンズがチームに活力を注ぐのは間違いない。エリック・マンジーニは新人ダレル・レビスが安定したCBに成長するのを確信している。

チーフス
 大物の移動はないが、ドミニー・エドワーズとナポレオン・ハリスはLB陣にスピードを加え、ダミオン・マキントッシュは安定した力になる。

カウボーイズ
 ニュースはすべてグッドニュース。ケン・ハミルトンの入団はロイ・ウイリアムスと良好なSコンビになるだろうし、レオナード・デイビスはRGの穴を埋めるに違いない。

B−
ライオンズ
 デムリングを出し、エドウィン・ムリタローを入れたLGは、ホールを出しドウエイン・ホワイトを入れたDEは向上間違いないが、ドレ・ブライを出しトラビス・フィッシャーを入れたQBは穴がとなるだろう。RBテータム・ベルと新人WRカルビン・ジョンソンは、マーク・マーツの攻撃に切り札を加えた。

カージナルズ
  ファンから糾弾されていたOTレオナード・デービスはダラスに去った。ベテランのマイク・ガンディか新人のレビ・ブラウンがレベルアップに取り組む。Sテレンス・ホルトと新人NTアラン・ブランチが守備の補強。

パンサーズ
  大きな疑問は、高い能力は認めるが、何故ジョン・ビーソンを指名したのか。ディグスと契約更改、負傷から回復したダン・モーガンを迎え、クリス・ドラフトを失ったLB陣はカバーできたはずだが。

ジャガーズ
  ボルティモアからRTトニー・パショス、FSディオン・グラントの代わりに新人レジー・ネルソンを迎えたが、チームはリストリクテッドFA(WRアーネスト・ウイルフォードなど)の契約に集中していた。

セインツ
  多くの選手が行き来していた今オフだが、ほとんどがバックアップ級。CBデービッドとSケイスビハーンはスターターへ挑戦する。

チャージャーズ
  へッドコーチにショッテンハイマーを解雇して全米を驚かせたが、動き自体はきわめて静かだった。最も重要な動きとしては、Gクリス・ディールマンと6年と長い契約で更改したことか。

2、新スターター予想

 2007年シーズンに起用される新スターター数(推定)のベスト(上位)11チーム。不振だったチームに加え、プレーオフをぎりぎりで逃がしたチームの新スターター起用が多いようだ。

@ブロンコス 新スターター(以下同じ)10人
Aブラウンズ、ライオンズ 9人
Bカージナルス、チーフス、ドルフィンズ、レイダース 8人
C49ナース、ビルズ、ファルコンズ、シーホークス 7人

3、今年のオフの『ベスト&ワースト』
  『ベスト』はレイダースがランディ・モスをトレードしたことで、第2位はペイトリオッツがモスを獲得したことでしょう。3番目のベストは49ナースが今後5年はNFLのエースRBであろうゴアをキープできたことです。ライオンズがWRカルビン・ジョンソンを指名、ブラウンズがQBクインをドラフトできたのも、ベストの1つでしょう。
  『ワースト』はタイタンズがQBビンス・ヤングへの救援を出さずに、守備強化に走ったことでしょう。ファルコンズがビックの評価に迷い、控えQBシュワブをトレードに出したのは、浅慮でした。チャージャーズがショッテンハイマーを解雇してあのノーブ・ターナーを迎えたのは、ま、天下りの一種なのでしょうか。個性派コーチが消えて残念。

back