NFL2005=ディヴィジョナルプレーオフ(1月14,15日)

 

堅守スティーラースがコルツの夢を砕く

  残り1分20秒、絶望のコルツに幸運が一瞬微笑みかけた。

圧倒的劣勢のコルツだったが、4Q終盤、パラマールのインターセプトがチャレンジで覆った幸運をQBマニングからWRウエインへのTDパス、RBジェームズの2点PATランに結びつけて18対21と3点差に追い上げた。しかし、自陣12ヤードの第4ダウン、ラストチャンスにQBマニングがサックを受けて万事休す。残り1分20秒、自陣2ヤードでスティーラースの第1ダウン、誰もが試合終了を確信した時だった。

スティーラース重量RBベティスがだめ押しTDを狙ってライン中央に走りこんだ。気迫で飛び込んだLBブラケットのヘルメットがボールを直撃した。飛び出たボールをCBハーパーが拾い上げ、98ヤード先のエンドゾーン、逆転TDに突っ走る。あきらめなかったスティーラース選手が1人だけいた。QBロスリスバーガーだった。肩を当て、身体を投げ出して、コルツ陣42ヤードで食い止めた。

5プレー後の試合残り21秒、堅守に阻まれたコルツは、今季最長48ヤードを記録した名手Kヴァンダージャットに同点の46ヤードFGを託した。キックは大きく右に外れ、幸運は笑顔だけみせて去った。今季13連勝を記録、優勝候補筆頭だったコルツのシーズンが終了した。スーパーボウル出場の夢を4度くだかれたマニングは、1年前と同じ言葉をつぶやくしかなかった。「もう一度努力して、よりよいリーダーシップとQBになって戻ってくる」。コルツはホーム開催権、1週バイの好条件を生かせず、再び長い冬を迎える。

スティーラースは完璧だった。黄金のブリッツ守備がマニングを5サック、57%・290ヤード・1TDとほぼ完封、前半の攻撃は123ヤードに抑えた。リーグ5位のラッシュを捨てパス主体にした攻撃で第1Qに14点を先制したのも効果的だった。第6シードから選手権出場は史上初となる。92年から最長在任記録を持つ、歴戦のカウワー・コーチの戦術は重厚である。

(2006年1月15日 ピッツバーグ21−18インディアナポリス=AFC)

 

パッツは自滅

レギュラーシーズン終盤に復活した試合巧者ペイトリオッツだが、集中力に欠け、ブロンコスの粘守に自滅した。ギャンブル失敗を含め7回のパントの蹴りあいの後にFGで先制したパッツだが、前半終盤2回連続して自陣でファンブル、それを10点に結び付けられた。第3QにはQBブレイディのパスをCBベイリーに100ヤードリターンされ、さらにパントレシーブでのファンブルも出て、リズムを完全に失った。(2006年1月14日 デンヴァー27−13ニューイングランド=AFC)

 

シーホークスはレッドスキンズに完勝

  今年28TDのNFL記録を作り、1880ヤードでリーディングラッシャーとなったRBアレクザンダーが第1Qに脳震盪で負傷退場、前半は連続9回パントを蹴りあう拙攻合戦となったが、2Q終盤からQBハセルベックのパスで主導権を握ったシーホークスが、2TD2FGでレッドスキンズを下した。

(2006年1月14日 シアトル20−10 ワシントン=NFC)

 

WRスミス絶好調

  堅守の対決だったが、WRスティーブ・スミスが12回218ヤード2TDの自己最多レシーブを記録、パンサーズが安定した戦いでベアーズを下し、レギュラーシーズンの雪辱を果たした。ベアーズ看板の積極守備はわずか1サック、復帰2戦目のQBグロスマンは後半復調したが成功率41%、攻撃は282ヤードに抑えられた。

(2006年1月15日 キャロライナ29−21シカゴ=NFC)