止まらないロジャーズ!守備死闘!

2011年NFL第9週(11月5日、6日)

 パッカーズが、QBロジャーズが、止まらない。難敵チャージャーズ(AFC西)を相手に、ロジャーズは豪球をピンポイントに投げ込み、81%の高成功率、4TD、パッサーとして完成度は、天高く急上昇中だ。9週終了でPR(パッサー・レーティング)は、2位のブリーズ(セインツ)を30ポイント近く離す129・6。TDの発生率は10%、インターセプトは100回に1回と、文句をつけようがない。しかもWRジェニングスが6TD、TEフィンレーとWRネルソンが各5TDとレシーブ主力3人に均等に高配当しているのも余裕だろう。3連勝で6勝2敗と優勝争いから離れないライオンズとの対戦は、11月24日、1月1日。16戦全勝は可能だろうか。
 だが、不安がある。前々週に紹介した、不安定なパス守備に向上がない。45対38の大量得点に騙されるが、点差はわずか8点、しかも後半は3TDをゆるし、猛追された。3インターセプトして、うち2つをリターンTDに結びつけ、それが決勝点になったが、375ヤードを許したパス守備はいかにも不安定だ。じつは、チームの攻撃成績(距離)4位のパッカーズだが、守備はなんと31位、典型的な攻高守低だ。このアンバランス、どこかで見かけなかったか?
 そう、同じく優勝候補と目されながら、攻撃は2位、守備は32位の不均衡で、今週3敗目を喫したペイトリオッツ(AFC東)と同じ。共に傑出したQBのパスに頼り、ランがない。これは必勝前提のプレーオフでは、きわめて危ないバランスだ。パッツを24対20で破ったのは、ジャイアンツ(NFC東)。QBイーライ・マニングが終了直前に逆転TDパスを投げ、米国メディアは奇跡のスーパーボウルの再現と囃した。若手WRの成長と、バランス攻撃で、ジャイアンツは6勝2敗と地区首位に立った。ペイトリオッツは2ファンブルロスト2、インターセプト2で自滅、ブレイディがサイドラインでいらつくシーンが目立ってきた。
 レイブンズが終了直前に23対20と逆転、スティーラーズを下したAFC北首位攻防は超一流の守備戦だった。大勝した第1週のアウトサイドゾーンを布石にしたレイブンズの攻撃に、スティーラーズはQBロスリスバーガーのビッグプレーで応酬、レッドゾーンでは互いに猛烈な闘志で死守して、前半はTDなしの9対6でレイブンズ。後半は、メンデンホールのTDランで逆転されたが、終了直前に、期待されながらミスが続いたレイブンズの新人WRスミスがQBフラッコのパスをエンドゾーンで好捕した。ピッツは主力であるLBが負傷欠場して、エースSポラマルをPOAで生かせなかった。これで、地区対戦はレイブンズ2勝、プレーオフでの再戦はあるのか。
 有力チームが潰し合う中、抜け出しきたのが、ベンガルズ(AFC北)とフォーティナイナース(NFC)。タイタンズを24対17で下した、ベンガルズは5連勝で6勝2敗。定評あるルイスHCの指導で2位のラン守備がチームの核。TGR(テイクアウエー・ギブアウエー・レシオ)は+4。RBベンソンが走り、QBダルトンが安定してきた。ただし、スティーラーズ、レイブンズの対戦が4試合残っている。
 49ナースはレッドスキンズを27対11で下し、6連勝、7勝1敗はリーグ2位の成績。
 ジム・ハーボー新HCの明るい指導が、チームを一新した。QBスミスは被インターセプト僅か2、PRは97・3、RBゴアは試合平均97・8ヤード走り5位。チームの核はベンガルズ同様に守備で、この試合で2ファンブルフォースした、リアル・ナンバーワンLBといわれるウィルスが中軸、ラン守備は1位、TGRは2位の+12。来週はジャイアンツ、さらに終盤にはスティーラーズ、レイブンズのA北二強との対戦が残っている。
 その他の地区トップは、NFC南はバッカニアーズを27対16で下し6勝3敗のセインツ、NFC南はブラウンズを30対12で下し3連勝で、6勝3敗のライオンズ。 (20111110G)

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