NFL,(予定通り)9月8日開幕!

Get back to football!

Football galvanizer
Sadao Goto
(TOUCHDOWN PRO2011年7月号より転載)

NFLがフィールドに戻る!
 7月21日、ようやく新労働協約(CBA)締結のめどが立った。すでにオーナー会議は承認、選手会に事務的処理が残っているが、今後10年間有効な協約の締結は間違いない。ファン不在の、百万長者と千万長者の争いと揶揄された闘争は、明確な形の方向性をだせないままに幕が引かれた。悪役スミスと善玉グッデルはどんな顔で握手したのか。1987年以来となった、3月12日から、4か月以上続いたロックアウトは7月23日の施設開放で終了する。そして、NFLは7月27日に待望の新年度を迎える。
 すべての関係者にとって、短期間に仕上げねばならないタフな作業が残っているが、ファンの関心は、一気に選手のコンディショニングに向かった。23日(土)にドラフト新人および自チームのFA選手と、24日(日)にドラフト外新人と契約、27日(月)にはFA選手との契約が開始し、新サラリーキャップの下、90名のチームロスターによるフィジカル、コンディショニング、ミーティングのチーム練習が開始する。たぶん28日か29日からパッドなしの練習が始まるだろう。ロジャー・グッデル・コミッショナーは「時間がなさすぎる」と嘆いたが、既定の試合日程から中止されるのは8月7日のホール・オブ・フェイム・ゲームの1試合だけと影響は最低に留めた。
 CBAに盛り込まれたサラリーキャップは142・4百万ドル(113億円)、この上限は13年まで有効となる。レギュラーシーズンを18試合に増加する案は、13年までは実施しない。
 オフの成果をオンにどこまで反映してくれるか、楽しみだ。

森ジャパン、全力発揮で世界3位
 7月上旬から中旬にかけて、オーストリアで開催された第4回アメフット世界選手権で日本は、3位決定戦でメキシコを17対14で破り、3位となった。Bグループ決勝戦でカナダに27対31で逆転負けを喫し、4大会連続決勝進出は逸した。
 森ジャパンは賢明かつ爽快な試合ぶりで全力発揮した。大会運営も過去最高といえるほどの準備と盛り上がりがあった。ただし、体力に勝る外国勢には優位、体力ハンディのある日本にとっては絶対不利の、中1日で全4試合といった過酷な日程は、このスポーツの魅力を変質させてしまう。国際スポーツとして確立したいなら、早急な対応が必要だろう。日本の個人の力の差をチームでカバーする戦法には限界があることを思い知らされた。決勝を2点差で制して日本優勝と予想したが、外れた。申し訳ない。以下、対カナダ戦のレポート。詳細は、http//:footballjapan.orgでご確認ください。

世界選手権第3戦 森ジャパンはカナダに逆転負け
 「一つに集中」を合言葉に、王座復活に臨んだ日本代表だが、その難しさを思い知らされた。
 7月13日、酷暑が続くオーストリアのグラーツ市で、第4回世界選手権Bグループ最終戦が開催された。無敗対決に臨んだ日本は、終了3分31秒前に逆転され、27対31でカナダに敗れ、2勝1敗となって4大連続決勝進出の道を断たれた。初出場のカナダは、16日の決勝で前回優勝の米国と世界一をかけて対戦する。
 試合残り5分31秒、日本はQB高田がWR木下、小川へ快心のパスを通し、RB末吉が2ヤードを頭から突っ込んで、27対24と再逆転した。時間は大きく残ったが、流れはあきらかに日本にあった。次の試合への思いがちらりと頭をよぎったかもしれない。
 それまでのハードヒットで体力を消耗、出場時間が減っていたカナダの切り札RBスティーブンスが、そこをついた。27ヤードから走り出てこの試合初キャッチをすると、完璧だった日本の守備陣がもつれ、快足を追いきれない。一気に72ヤードを走り、これがカナダの再々逆転に直結した。集中力を失ったか、その後の日本はキックリターン、攻撃で空転した。
 表彰選手はスティーブンスと、39ヤードを走り1TDをあげた丸田泰裕(鹿島ディアーズ)。勝ったカナダのホイラー・ヘッドコーチは「信じられない展開のゲームだった」と劇的な試合をもたらした両チームの選手、関係者を讃えた。日本代表の森清之ヘッドコーチは「選手、コーチたちを誇りに思うが、自身として落胆した。次の試合はもっといい結果を出せるように準備したい」と頭を切り替えた。15日ウイーン市で開催される3位決定戦で、Aグループ戦でアメリカに7対17と肉薄したメキシコと対戦する。

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