早稲田を追う、駒場、関学

高校フットボールを見に行こう!

昨秋の“雪辱”に燃える駒学高
 駒場学園高ファイティングゴリラーズが復活に燃えている。駒学は吉田博正監督が61年に創部、今年で40周年を迎え、クリスマスボウル出場4回、優勝2回の伝統校だが、昨年の準決勝で早大学院高ベアーズにタイブレークの末、惜しくも敗退しクリスマス出場を逃した。吉田監督は「昨年は体力や技術では負けていなかったが、反則やミスの積み重ねが結果に繋がった。その反省からどんな状況でもぶれない精神力がチームに必要です」。
  今年の春は基礎体力、技術の向上を目標としており、信田潤一コーチは「高校フットボールはいかに最後までやりきれるかという、選手の気持ちの強さが勝敗にすごく影響します。練習ではファンダメンタルの向上に加えて、課題の精神力の強化も図っています」。渋谷区駒場での基礎体力練習でも、周囲のコーチから「最後まで全力出せ!」ときびしい檄が飛ぶ。
  RB/K/P/Rで主将の高口(3年)は「自分が取り組む姿が周囲の選手の取り組む姿勢に影響すると思います。全力で練習してチームを引っ張り、目標である日本一を目指したいです」と12年ぶりのクリスマスへの意気込みを話してくれた。

早慶戦は早大学院高に軍配
  4月29日、駒沢陸上競技場で第59回早慶戦が開催され、28対10で早学が慶應高ユニコーンズに勝ち、通算成績は23勝27敗1分とした。 昨年の日本一である早学に全国3位(タイ)慶應が挑戦。早学はQB笹木(2年)、OL上石(3年)を中心とした攻撃ラインが活躍。慶應はRB奥田(3年)のランやQB麻和(3年)のパスで攻撃を展開するが、190センチ95キロのDL庭田(3年)のラッシュやDB藤原(3年)らのパスカバーに阻まれた。
  早学の濱部監督は「攻撃はコミュニケーション不足からのミスや反則が多く、守備は集まりが昨年に比べるとまだまだ甘かった。うちにはアスリートはいないのでこの春で試合で出た反省を修正しながら、個々のファンダメンタル向上、システムのインストールをしていきたい」。
  慶應の井上監督は「早慶戦は伝統ある戦い、チームとして絶対に負けられない試合だった。今日の結果を踏まえ、できた部分、できなかった部分を整理して目標である日本一に向かって次にぶつかっていきたい」。
  早学のベスト攻撃にWR諸口貴則(3年)、ベスト守備にLB小宮山泰隆(3年)が、慶應のベスト攻撃にRB奥田正隆(3年)、ベスト守備にDB高倉健太(3年)が選出された。

今年度の高校フットボール展望
  今年の高校フットボールシーズンが始まった。
  高校王者の早学は新スターターが攻撃9名、守備7名と昨年の主力がほとんど抜けた状況。軸になるのは主将DB藤原、昨年もスターターとして活躍したOL上石(3年)と安定したキャッチ力とブロック力を兼備するTE川口(3年)。
  準優勝だった関西学院高ファイターズは、クリスマスで敢闘賞を受賞したLB昨道(3年)が主将としてチームを引っ張る。卒業によりスターターのうち攻撃9名、守備9名が入れ替わるが、1年生からチームの主力としてプレーしているOL幸泉(2年)、DT松本(2年)の活躍が期待出来る。
  全国3位(タイ)の駒学は、持ち前の素早さとカットの切れで昨年の攻撃を支えたRB猪熊(2年)がインサイドのランに加えて、パスでも安定したキャッチを身につけた。主将のRB高口はタックラーを引きずる力強いランが特徴、タイプの違ったランナーが駒学のキーになる。
  現在は、春季関東、関西大会の各都道府県予選が行なわれているが、関学は5月1日に行なわれた兵庫県予選決勝戦で、市立西宮高を40対0で破り、本選出場を決めた。
 5月8日に早学は早稲田実業高と、駒学は佼成学園高と対戦する。(石井雄基)
(大会の詳報は毎月30日発売の月刊TOUCHDOWNをご覧下さい)


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