日本、快心の3位

攻守蹴でメキシコを制御

写真提供 TOUCHDOWN

世界選手権3位決定戦に17対7でメキシコに勝利し、喜びに沸く日本代表
 

 一つになった日本代表が、底抜けの笑顔で腕を突き上げた。抱き合い、突き飛ばし、ヘルメットをぶつけあって、ウイーンの夜空に歓声を響かせた。
 第4回世界選手権の3位決定戦は、7月15日(金)午後7時からオーストリアのウイーン市で開催され、Bグループ2位の日本代表は17対14でAグループ2位のメキシコを下し、銅メダルを確保した。試合終了直前、同点を狙った相手FGをブロックする劇的な展開となった。

 目指したチームが最後になって完成した。QB高田の15ヤードのドローで先制、直後キックオフリターンTDで追いつかれたが、DB三宅のインターセプトをFGに結び付け、前半は10対7。3Q序盤に高田からWR前田に19ヤードのパスが決まり、17対7と主導権を握ると、メキシコの反撃をかわした。
 攻守蹴の均衡がとれた日本らしいゲームマネジメントで、主力負傷欠場を感じさせない総合力が出来上がっていた。それを象徴したのが、メキシコが反撃開始へのあせりを感じだす、第3Q中盤からの攻撃だった。疲労などで日本にもミスが出だしたが、チームでそれを補った。6分4秒から自陣30ヤードからスタート、TE大矢、RB末吉へのパスで2度の第3ダウンをクリア、連続した反則罰退はパント体型からパンター菅原がWR小川へパスを決め乗り越えた。結局21ヤードのFGは失敗したが、16プレーで66ヤード、9分52秒ボールコントロールして、メキシコの時間を奪った。今大会厳しいラッシュに悩んだQB高田は、70%の高成功率を記録した。
 ゲームの優秀選手に選出された前田は、「カナダに負けて落ち込みそうになったが、選手で話し合い気を引き締めた」。森清之ヘッドコーチは、勝利への鍵に「強力なメキシコのランを止めたDL陣」をあげた。メキシコの同点FGをブロックしたのは、DT紀平だった。大会3位の結果には「落胆しているが、出場している全チームが優秀なので、受け入れねばならない」と、少しだけ表情を緩めた。
 大会最終日の16日(土)は、アメリカ対カナダの優勝決定戦が行われる。(佐戸豪人)

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