オービックが5度目の社会人優勝

日本一への夢を追うQB菅原

最優秀選手に選ばれたオービックのQB菅原俊(写真 尾川清)

 12月20日、ジャパンエックスボウル第24回日本社会人選手権が東京ドームで開催され、オービックシーガルズが20対16でパナソニック電工インパルスを破り、これで5度目の社会人優勝を達成した。観客数は18353人だった。最優秀選手にQB菅原俊(オービック)、ウォリアーズアワードにDL紀平充則(オービック)、MIP(敢闘賞)にDB辻篤志(パナ)が選出された。
 1Q、オービックは開始直後のパナ攻撃をFGにくい止め、直後の攻撃を萩山らへパス、古谷のランでゴール前1ヤードまで前進。2Q3分に菅原が飛び込み6対3(キック不成功)。前半終了間際にはブロックのフェイクから抜け出したTE韓へTDパス(キック成功)を決め13対3とした。
3Qは両チームの守備が活躍して点は動かなかったが、4Q3分にノーハドル攻撃を展開するパナがFGを決め13対9。直後にもDB辻がインターセプトリターンTD(キック成功)して13対16と逆転した。しかし、オービックも折れない。小刻みにパスを決め前進すると、試合終了3分前に左スウィングパスを捕球したRB杉原が、20ヤード走り切りTD(キック成功)、20対16と再逆転し、逃げ切った。オービックは1月3日に東京ドームで開催される日本選手権ライスボウルで立命館大と対戦する。

3年越しの思いへあと一歩
 この試合で活躍したのはQB菅原俊だ。173センチ、81キロと上背はないが4秒7の快足と正確無比なパスで試投31回23回成功、205ヤード2TDの活躍、勝利へと導いた。
 試合終了後、ロッカールームに帰ってくると安堵の表情を見せ、「ほんとに勝ててよかったです」と一言。昨年は元オンワードオークスの選手が地域密着型の新チームとして自主再建させ相模原ライズでプレー、チームをX2に昇格させた。『3年で日本一になる』というライズの目標を強く共有しプレーする一方で、自身の胸に常に疑問が残っていた。法大時代に実現できなかった「日本一のQBになる」夢を叶えようと社会人でプレーすることを決意した菅原は、「ライズの日本一への思いと今のまま自分は本当に日本一のQBになれるのかという疑問と常に葛藤していました」。今春、夢を叶える可能性をより強く感じるオービックに移籍した。長く悩み、苦しんだ分、試合終了直後に見せた大きな3回のガッツポーズには万感の力が込められた。
「今までの苦労や葛藤、ここまでつれてきてくれたチームメイトやファンへの感謝、色んな思いが溢れてきました」。
 念願の日本一まであと一歩のところまで来た。
「立命館大には最善の準備をして、挑戦者として挑みたいと思います」(石井雄基)

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