日本代表、健闘及ばず

ノートルダム・ジャパンボウル2009

写真提供 TOUCHDOWN

NDレジェンズの名将ルー・ホルツ 5捕球50ヤードで敢闘選手となったWR秋山(富士通)
3捕球27ヤード、KR51ヤードのWR木下

3タックルを記録した先発S矢野(日大4年)

 

 日本アメリカンフットボール75周年を記念して、09年7月25日(土)午後4時より東京ドームで開催された、日本代表対ノートルダム・ファイティング・アイリッシュ・フットボール“レジェンズ”『ノートルダム・ジャパンボウル2009』は、レジェンズがラン攻撃に徹して中盤に逆転、19対3で勝利した。
 日本代表は主力としたパス攻撃がレジェンドDLの強圧と懐の広いパスカバーに成功率45%、被インターセプト2と抑えられ、要所の落球や失投で自滅した。試合第一プレー前にタイムアウトをとるなど連繋不足もあった。若手起用の守備は集散良く健闘した。MVPにはRBジェイ・ビッカース、敢闘賞にはWR秋山武史(富士通)が選ばれた。

 開始直後、日本は短パスとQB高田(パナソニック電工)のランで強気に攻め、11分K青木(専修大)の30ヤードFGで先制した。第2Q早々自陣でインターセプトされ30ヤードのFGを返されたが、モメンタムは五分。それをレジェンズに引き寄せたのは、72歳の名将ルー・ホルツの気迫だった。ホルツは2Q中盤からフィールドに侵入して激しい檄を飛ばし、奮起したRBビッカースがタックルを跳ね飛ばす77ヤードの独走、QBライスが1ヤードのTDランを走り、10対3と逆転した。
 本場名門の誇りを守るレジェンズは、その後は万全のボールコントロール、試合終了までの39プレー中37プレーはラン攻撃に徹した。日本は3Q4分には交代QB菅原(相模原)がサックされてSF2点、同13分には自陣でインターセプトされビッカースにTDを追加され、19対3と差を広げられた。
 レジェンズの獲得距離278ヤード、ボールコントロール時間は36分18秒、日本は236ヤード、23分42秒。負傷多発による時間ロスもあり、実試合時間は2時間53分だった。

 第1、第2回とW杯を連覇した日本代表は、07年の第3回川崎大会では初参加の米国代表(2A大学選抜)に延長で敗れ準優勝に終わった。打倒米国が唯一の課題となった日本代表にとって、品位、実力、メンタルいずれも優れたレジェンズは最適の相手だった。
 日本代表は自己診断の段階を過ぎ、米国と対等の時代に入ったことを自覚しなければならない。評価は試合結果であることをホルツの戦いから学ばねばならない。2年後のウィーン(オーストリア)大会をめざす日本代表には、サイズの差を乗り越えるチーム戦術と共に、絶対的優位性を創れるタレントの養成、そして日本代表戦の位置づけが大きな課題として残った。

 レジェンズは米国トライアウトに合格したノートルダム大出身選手で編成、プロ経験者は多いがNFL現役は参加していない。レジェンズのスターター平均年齢は攻撃30歳、守備30歳。日本代表は攻撃29歳、大学生3人を起用した守備は28歳だった。(G)

ノートルダム“レジェンズ” 0 10 9 0 =19
日本代表           3 0  0 0  =3

以上

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