攻守ライン、テクニックとタフネスで圧倒
スウェーデンに完勝、いよいよ日米決戦へ

後藤 完夫

W杯3大会連続出場、鉄人DT脇坂康生、ス戦では2ロスタックル

一時は本人も負傷退場した、壮烈なライン戦を引っ張ったRT山岸逸人

 日本代表がスウェーデンの体力を完封し、念願の世界一3連覇へ、決勝進出を決めた。
 W杯予選第1ブロック2回戦は、7月12日(木)午後7時より川崎球場で開催され、スウェーデンと対戦した日本は試合序盤からスピードと技術で攻守に圧倒、48対0と完勝した。
 主役は攻守のライン。サイズと重量を誇るスウェーデンを、スピード、クイックネス、テクニックそしてタフネスで圧倒、ワンランク上のパフォーマンスを展開した。
 開始第1プレーで、日本のランサポート体型におびえた相手がファンブル、SS寺田がリカバーしてス陣20ヤードの好機。3分18秒、6プレー目にQB富沢がリヴバースフェイクのブーツレッグで6ヤード走りきって先制。これで日本が攻守の主導権を握った。
 緒戦では出せなかったテンポのあるフットボールを展開した日本は、9分30秒にSB前田が12ヤードのリバース、12分にはPR清水の55ヤードのパントリターンで、第1Qで21対0。
 第2Qに入り、スウェーデンはパスで初FDを獲得して前進、最後は43ヤードFGを狙ったが失敗。一方、日本はRB石野の1ヤードラン、金親の26ヤードFGと得点を重ね、前半で31対0と勝負を決定つけた。
 後半には日本は2人の控えQBを起用した。高田はRB杉沢の1ヤードTDランを演出、第4Qでは、LB東がセフティを奪ったあと、QB波木―TE黛の22ヤードパス(中島フェイクFGラン)を通し、最終スコアは48対0となった。

 この試合の私のYMD賞(君が勝負の鍵だった賞)は、攻撃はRT山岸逸人(29歳、アサヒビール)、守備はDT脇坂康生(主将、39歳、松下電工)。山岸はRT平本が負傷欠場した攻撃ラインを安定したブロック力で引っ張り、鉄人=脇坂は序盤からサックを連発、紀平が負傷退場後は、フル出場で守備ラインの核となった。

 決勝戦での対戦相手は、予想通り、韓国を77対0、ドイツを33対7で下したアメリカ。本場を代表する大物選手はいないが、ぎゃくにそれがプラスしてチームワークは完璧。NFLチーフスのヘッドコーチも経験したマコビックのコーチングも注目だろう。
 接戦が予想され、キッキングも大きな鍵となる。スウェーデン戦では大差にもかかわらずトライでフェイクFGをみせた日本を米国メディアは失礼なプレーと非難したが、この日も3パントブロックした米国には、 ぜひとも見せておきたいプレーだったのだろう。1週間前には14対13でアメリカと予想したが、予想される悪天候(台風)を加味すると、ターンオーバーなどの乱戦の末、31対30で日本が3連覇のストーリーも予想できる。
 本場の誇りをかけた米国、3連覇をかけた日本、絶対に負けられない2チームは、7月15日(日)午後3時より等々力陸上競技場で初対決する。

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