残りゼロ秒で決勝FG!

慶応高ユニコーンズ、22年ぶり全国制覇

 第36回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会決勝戦「クリスマスボウル」は2005年12月24日(土)、快晴寒風の味の素スタジアムで開催され、伯仲の展開の末、試合残りゼロ秒で、K菊岡(2年)が劇的な21ヤードのFGを決めて、慶応義塾高(神奈川2位)が17対14で大阪産業大学付属高(大阪第1)を下し、22年ぶり3度目の優勝をとげた。三隅杯・最優秀バックス賞はQB青樹礼生(慶応3年)、安藤杯・最優秀ライン賞はOL・DL齋藤皓介(慶応3年)に贈られた。

前半零封された大産大が後半に猛反撃、一気に緊迫した展開となった。第3Q8分、大産大はQB岡(1年)が左サイドを70ヤード独走して流れをつかんだ。岡が右キープで初TDをあげ7対14(角田キック)、4Qにはフリーフリッカーパスでつかんだ好機に再び岡が右に走りTD(角田キック)、試合残り時間4分で14対14と試合を振り出しに戻した。

残り1分、自陣エンドゾーン直前で攻撃権を得た大産大は引分(両者優勝)を狙わず、交代QBのパスで勝負に出たが、これが裏目に出た。慶応CB高田(3年)が50ヤード付近でロングパスを奪取。慶応も勝利を至上とした。青樹が冷静に時間を刻みながら長短パスで前進、終了2秒前にスパイクして、菊岡のキックに結びつけた。

 

慶応は最終ドライブでのポイズ(平静心)が光ったが、前半の的確な攻守がそのベースにあった。試合第1プレーでWR芳賀(3年)が左クイックパスから好走、敵陣10ヤードから青樹からWR笹谷(3年)への左コーナーパス(菊岡キック)で先制、第2Q4分には長ドライブから芳賀のコーナーパスで追加点(菊岡キック)をあげた。大産大強力攻撃を抑えた守備とともに、十分な準備(分析と対応)とチームワークによる実践があった。神奈川県2位から頂点へ勝ち上がったのは初で、精神的な充実が快挙をもたらした。

22年前の優勝時に三隅杯を受賞している玉塚雅也慶応監督は、「選手、スタッフ、関係者全員でつかんだ勝利」と冷静な笑顔、100名を超える部員をかかえる慶応高が次代をリードする立場に立った。

大産大は、99〜02年と4連覇した名門らしく重厚な戦い振りだった。後半の鮮やかな建て直し、あくまで勝利を目指す姿勢は山嵜隆夫監督の指導による。「負ける時はこんなものです」と淡々と語るが、中核の若手がこの経験を生かす体勢はすでに整っている。

 

第36回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会決勝戦「クリスマスボウル」

2005年12月24日(土)正午キックオフ(味の素スタジアム)

慶応義塾高 7 7 0 3  = 17

大産大付高 0 0 7 7  = 14

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